悪意ある人が不正予約をしても
悪意を持った不正予約についても、上原教授はあまり問題視していない。不正予約する際は「予約枠」を架空のデータで埋めることしかできないが、そうするメリットはあまりないとみている。
外国が「日本のワクチン接種のスピードを遅らせる」ために妨害で予約を行うことも考えられるが、起きる可能性は低い。もし妨害が発生したとしても、アクセスの制限などで対応できると推測した。
海外にもワクチン接種の予約システムは存在する。ただそれらと比べても、「日本のやり方が極端に『ダメ』だとは思いません」。
こうした国々では、接種券番号のように接種状況を管理できるものを配布しているとは限らない。感染状況がより深刻な国では、情報の管理を厳密にせずに接種を行っている場合もあると上原教授。「(日本は)まだきっちりやっている方じゃないかなと思います」と話した。