新谷仁美さんの葛藤はとてもまっとう
「文藝春秋」4月号と「文藝春秋digital」は、「【山口香×有森裕子】改めて開催の意義を問う『東京五輪、国民は望むのか』」という対談を掲載している。「忖度ない意見を表明してきた2人のアスリートによる対談」と銘打っている。
対談で有森さんは、「陸上女子1万メートル代表の新谷仁美さんが『アスリートとしては賛成だけど一国民としては反対という気持ち。命はオリンピックよりも大事なもの』と話していましたが、その葛藤はとてもまっとうで、痛いほど伝わってきました」と語っている。
NHKラジオの「増田明美のキキスギ?」にも2月26日に登場、「有森裕子さんが会長だったら、東京五輪はどうする?」という問いかけに以下のように答えている。
「やっぱり祭りなんでね。平和なスポーツの祭典なんで、みんなの喜ぶ顔が8割方浮かばなければ、はい、考えます」
岡山県は、新型コロナウイルスの感染者が急増し、16日から緊急事態宣言の対象になっている。そうした事情に加えて、有森さんのこれまでの発言を重ね合わせると、今回の聖火イベント辞退は、熟慮の結果と言えそうだ。