「ワクチン製造国は世界と共有すべき」 欧州委員長は医師で「スーパーママ」

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共同開発や海外生産も

   新型コロナウイルスのワクチン開発では、米国ファイザー、モデルナ、J&J、英国アストラゼネカ、独のビオンテックなどが知られている。最近では、中国のシノファームもWHO(世界保健機関)の承認を得たと報じられているが、基本的には英米独などが先行している。

   これらワクチンの中には、二国間で共同開発したものや、実際の生産拠点が自国外のものもあり、事態を複雑にしている。

   例えば、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの工場はベルギーのプールス市にある。両社の工場はドイツにもあり、英アストラゼネカはオランダの工場でも生産を始める。

   EUを代表し、ワクチン政策を指揮するのがフォンデアライエン欧州委員長だ。「7月までにEU成人の人口の7割が接種できるワクチンを確保」することを目指すとともに、「ワクチンを世界で共有」というスタンスを明確にしている。ウルズラ・フォン・デア・ライエンと表記されることもある。

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