「々」という文字。人々、久々、度々と同じ字を繰り返すときに、下の字を略したことを示す「踊り字」である。、パソコンやスマートフォンで入力したいとき、どうするか。
記者は「おなじ」と打ち込んでいるが、他にも方法はある。45人を対象に回答を募ったところ、多種多様な入力スタイルが明らかになった。
久々、日々、云々、大塚寧々
調査の結果、2タイプが多数派だった。
(1) 「々」を含む言葉を入力し、「々」以外を消す(24人)。例えば、久々と入力し、「久」を消す(1)ではどんな文字を打ち込むか、内訳を見ると、 以下の通りだ。
(2)「おなじ」で変換(13人)
・徐々(1人)
・等々(2人)
・久々(7人)
・云々(3人)
・佐々木(2人)
・日々(6人)
・木々(1人)
・大塚寧々(1人)
・自分の名前(1人)
その他、「くりかえし(4人)」、「どう(2人)」、「ノマ(2人/編注:カナの「ノ」と「マ」を組み合わせたように見える形であることから、「ノマ」とも呼ばれる)」と入力して変換する人がいる。また(2)と答えた人で、「『おなじ』と打つと『々』に変換できることに気付くまでは、『記号』と入力して変換していた」と明かした回答者もいた。
大塚商会(東京都千代田区)の公式サイトには「『々』ってどうやって入力するの?」というクイズページがある。「解答」として、「おなじ」「くりかえし」「どう」の3つが紹介されている。
数字入力モードに切り替えて
日頃、文字を入力する機会が多い記者の同僚9人にも聞いた。内訳は「おなじ(2人)」、「『々』を含む言葉を入力し、『々』以外を消す(6人/内訳は「云々」、「久々」、「又々」、「各々」、「度々」、「佐々木」、各1人)」、「ノマ(1人)」。
中でも、「又々」と答えた記者は、パソコンとスマートフォン(iPhone)とで方法を変えている。パソコンでは「又々」だが、iPhoneだと「キーボードを表示し、数字入力モードに切り替え、フリック入力で『8上にフリック』」することで、「々」を出しているという。
ソフトバンク利用者専用サイト「My SoftBank」によると、基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」の場合も手順はほとんど同様で、「数字キーボードを開いて、『8』を上にフリック」すればよい。ただ一部の機種やOSでは手順が異なる場合や、動作しない可能性がある。記者の手元にあるAndroidユーザーで試したところ、フリックをしても「々」は出なかった。