「業務スーパー」で、マクドナルドの「マックフライポテト」のような商品が販売されている。そんな話が、2021年5月にツイッター上で盛り上がりをみせた。
話題になっているのは「フライドポテト(プレミアムシューストリング)」という冷凍食品。これを利用すれば、お買い得にマックのポテトのような味を堪能できるというのだ。どれほど「本家」に近いのか、実際に調理して比較した。
1キログラムあたり258円
まずは「プレミアムシューストリング」探し。都内の業務スーパー店舗に聞いて回ったところ、5店めで在庫を見つけた。どうやら良く売れているようだ。内容量は1キログラムで、記者が購入したものは258円(税込・以下同)だった。なお、「マックフライポテト」のLサイズは170グラムで330円だ。
説明書きの通り、170℃の油で約2分半揚げる。白い冷凍ポテトをフライパンの油に放り込むと、きつね色に変化していく。2分半経過して取り出すと、マックを思わせる見た目になった。ポテトの長さが均一でないところも似ている。
塩を2つまみほど振り、実食。細長くサクッとした食感と、あまり主張しないジャガイモの風味がかなり「マック」に近いと感じた。むしろ、マクドナルドのポテトフライがどんな味か思い出せない。そこで、「マックフライポテト」のLサイズを購入し、比較する。
マックには食欲そそる特有の風味
まず見た目を比較してみるとマックのポテトは色合いが濃く、よりフライ時間が長いように思われた。
食べてみると、マックのポテトはかなり塩味が強いと感じた。記者が「プレミアムシューストリング」に振った量よりも、多いかもしれない。
さらに食べ比べていくと、「マックフライポテト」には、「プレミアムシューストリング」には存在しない独自の風味があることに気付いた。街中でマクドナルドの店舗やテイクアウトの袋から漂ってくる、あの食欲をそそる特有の香りだ。ただ揚げて塩をかけただけでは、この細かい風味までは真似できない。あの香りに、マックポテトならではのノウハウが凝縮されているのだと再認識した。
なお、マクドナルド公式サイトによると、ポテトの油には「牛脂とパーム油のブレンド油」を使っているという。今回の「プレミアムシューストリング」にはサラダ油を使用しており、油の種類も風味の違いに出ているのかもしれない。
とはいえ、出来上がりの「プレミアムシューストリング」を、「マクドナルドで買った」と言われて食べたら、見破るのは難しいかもしれない。なお、それなりの油の量を使うので、その分は別費用となる。独身者で、自宅で揚げ物をしないという人には、そもそもトライすること自体が難しい。マックポテトを店で買って持ち帰る、という方が手軽だ。