携帯電話が「090」で始まる番号は古い、つまり「おじさん世代」だと、ツイッター上で指摘が出ている。
現在、携帯電話の番号は「090」、「080」、「070」から始まる11桁が使われている。090は本当に古いのか。J-CASTトレンドは、モバイル研究家の木暮祐一氏にウワサの真相を取材した。
「おおむね間違っていません」が...
木暮氏によると、もともと携帯電話番号は1979年に東京23区で自動車電話サービスがスタートしたのが始まり。この時、030で始まる10桁の電話番号が生まれた。「030」は携帯電話であることを識別する番号、続く2桁が事業者(電話会社)に割り当てられた番号、残り5桁が加入者番号という位置づけだったそうだ。
90年代後半には030のほかに「080」、「010」、「040」も使用された。
99年に利用者の増加にあわせて、現在の11桁に変更。その際、番号の始まりが「090」に統一され、これより前から携帯電話を利用していた人は、番号を変えない限り「090」が割り当てられている。
しかし、携帯電話の需要がますます増えて、「090」では足りなくなり、2002年には「080」が追加に。さらに13年には、99年から「PHS」に使用されていた「070」が加わった。総務省は2017年、「060」で始まる電話番号を利用できるようにする改正省令案を公表している。ただ、時期は未定としており、きょうまで使われていない。
ツイッターには、20年以上前から「090」の番号を使っていて、確かに自分はおじさんだ、とショックを受ける人も。木暮氏も、
「最近では070が携帯電話の番号でたくさん発番されているので、070が新しく090が古い、というウワサはおおむね間違っていません」
と話す。
しかし、「090」が必ずしも古いわけではない。「今でも新たに契約する際、電話番号が再利用され090や080が割り当てられることもあります」と木暮氏。かつて使われていた番号が解約され、一定期間携帯会社で保管された後に再び使われるケースがあるためだ。