招待制の音声SNS「Clubhouse」が、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド(Android)」搭載端末への対応を始めた。これまではiPhoneなどiOS端末でしか利用できなかった。
アンドロイド版は2021年5月10日現在、米国でしか利用できないようだ。5月9日(現地時間)の発表によると、今後は他の英語圏、そして世界各国へと順次展開していく。既に一時の熱が冷めた日本の一般ユーザーの受け止めは、微妙――。
ツイッターの「スペース」で十分
日本では21年1月に運用を開始したClubhouse。アンドロイド版も、いずれは日本でも利用できそうだ。J-CASTトレンドは、アンドロイド端末のユーザー数人に聞いた。
実はツイッターで5月、Clubhouseのようにリアルタイムに音声で会話できる「スペース」機能が実装された。「ベータ版」としてはiOS版が昨年12月、アンドロイド版も今年3月に提供されていた。東京都に住む20代の男子大学生は、この機能を活用して有名人のトークを聞いている。そのためClubhouseのアンドロイド版対応は「今さら感がある」と突き放した。
ただ日本版に対応すれば、インストールはする予定だという。目当ては有名人同士の対談だ。珍しい有名人の組み合わせがあれば、配信を聞いてみたいと話した。
「廃れ気味」という雰囲気
都内在住の20代男性会社員は主にアンドロイド端末を使っているが、電話回線契約のない手持ちのiPhoneでClubhouseを試したことがある。2月ごろには周りでもClubhouseを使っていたが、今はゼロ。「アンドロイドに対応したからといって、『廃れ気味』という雰囲気は変わらないと思います」とした。
アンドロイドアプリの日本版がリリースされればインストールし、どんな有名人が新たに発信するかチェックするつもりだが、「すぐに開かなくなりそうです」。会話を聞くには毎回リアルタイムで起動しなければならず、時間に縛られる。この点を負担に思っていると続けた。
編集部にもアンドロイドユーザーの20代女性がいるが、日本版がリリースされてもインストールする気はないという。元から興味がない上、ブームが去ったように感じていることが理由だ。
記者の周りのiPhoneユーザーを見ると、日本でのリリース当初に比べてClubhouseユーザーが減り、「ツイッターで実装されたスペース機能に移動した人が多い印象」だとした。