『ナース発 東日本大震災レポート』も刊行
ちなみに本書は当初予定よりも大幅に厚くなったという。その理由を編集部が説明している。
まず編集部員全員(21人)と営業担当に声をかけ、執筆者候補を募集したところ、200人以上に膨れ上がり、絞り込むのに苦労した。届いた原稿はどれも想定枚数をオーバーしていたが、どれも「伝えたい」という思いにあふれており、圧縮が難しかった。しかも、企画立案から制作まで、半年前後の間に、コロナにまつわる状況が次々に変化し、第2波、第3波と終わりの見えない中で、新たに執筆項目を増やすなどしていくうちに、掲載したい内容がどんどん増えていった。
ここまできたら、もういっそのこと、超ぶ厚くなったほうがインパクトがあって目立つよ!」ということで、開き直り、700ページを超えてしまったという。
日本看護協会出版会編集部は2011年9月、東日本大震災の被災地域の看護職と、支援に赴いた看護ボランティア、被災地の患者・住民を受け入れた施設など、さまざまな立場の看護職183人による活動記録『ナース発 東日本大震災レポート』も刊行している。