看護師たちは「コロナ」にどう対応したか 162人の渾身の現場報告まとまる

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野戦病院のような感染症病棟

   特に目を引くのは、「海外で活躍する看護職」の部分だ。以下のような報告が並んでいる。

・看護チームで嗅覚・味覚異常の定量試験などを実施
・"We must be strong !"と自分たちに言い聞かせる医師
・インドとミャンマーにおけるCOVID-19 拡大の状況と対応
・活躍するブラジルの看護師
・「悪夢よ、覚めてくれ」と日々祈るしかできない医療者-ボリビアにおける感染症の現状と対応
・地球の反対側にいる仲間といつかまた抱擁を─パラグアイでの活動を振り返る
・父上・母上様、野戦病院のような感染症病棟で働くことになりました。

   日本看護協会出版部刊なので、全体として専門的な知見に基づく体験記が中心になっている。しかし、「私の『コロナ日記』」では、医療従事者としての使命感、未知のウイルスへの恐怖心、差別・偏見に対する怒りや悲しみ、大切な人への思いなど、看護職であり生活者でもある看護師たちの体験も報告されている。

   現在も各種医療機関や関連施設で奮闘する看護師ら医療関係者だけでなく、これから看護師を目指す人、取材するメディア側にとっても、大いに参考になる内容だ。価格は2860円(税込み)。

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