米国のドナルド・トランプ前大統領が、自身のウェブサイト上にツイッターのようなページを開設し、活発に発言している。タイトルは「From the desk of Donald J. Trump(ドナルド・トランプのデスクから)」。早速2020年の大統領選挙に関する持論を展開、怪気炎を上げている。
ツイッターやフェイスブック、インスタグラムといった各SNSアカウントを凍結されているトランプ氏。新設された「ツイッター的」サイトをめぐって、早くもひと騒動起きている。
フェイスブックやツイッターに共有できるが
2021年5月7日付(日本時間)のロイターによると、このサイトは、2021年5月4日(現地時間・以下同)に新設された。ただ発言は、それ以前からある。
投稿を見ていくと、5日には「言論の自由を奪われた」としてフェイスブックやツイッターを非難。6日には大統領選に関する報道をめぐり、米メディアを批判している。
それぞれの書き込みには、それぞれSNSへの投稿ボタンが備わっているのが特徴だ。クリックすると読者はフェイスブックかツイッターにトランプ氏の発言を共有できる。
海外のツイッターユーザーからは、「大統領からブロガーになった」「規制を回避してツイッターやフェイスブックに共有できるようになったのか」といった反応が寄せられている。
関連アカウントが停止処分に
ところが、前述したロイター記事によると、トランプ氏の投稿を共有していた「@DJTDesk」「@DJTrumpDesk」といったツイッターアカウントに対し、ツイッター社は5月6日に停止処分を下した。「停止されたアカウント」に関連したコンテンツの宣伝といった意図が明らかなアカウントに対し、こうした措置を行っているとのことだ。トランプ氏は大統領在任中、ツイッターで頻繁に投稿を繰り返したが、発言内容を理由に任期終了前に凍結されている。
トランプ氏のSNSアカウントをめぐっては、フェイスブックでも新たな動きが出ている。利用者による表現の自由の促進などを目的としているフェイスブックの第三者機関は5月5日、トランプ氏のアカウントに対する停止処分に賛同した一方で、解除までの期限を定めていないのは不適切だとし、同社に対して措置の見直しを求めた。