3度目の緊急事態宣言 「若者は...」の声に大学生がぶつけた本音(後編)

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初めての対面授業に「感動」

   2021年4月に入り、大学では対面授業が再開した。Kさんが初めてキャンパスの中で授業を受けた時には「結構感動しました」という。

「今までZoomで味気のない授業を受けていましたが、4月に他の学生と顔を合わせて『こういう人たちと授業を受けていたんだ』と。やっぱり大学は楽しいんだと気付きました」

   オンライン授業は今でも存在する。科目ごとに授業方式は異なるが、全科目のうちおよそ7割が対面授業、3割がオンラインだ。Kさんは、この状況に新たな不満がある。1日の時間割に対面とオンライン授業の両方を入れると、受講スケジュールに支障が生じるからだ。

   例えば自宅でオンライン授業を受け、次の時限で対面授業を受けようとすると、通学している間に次の講義が始まってしまい、間に合わない。結局は朝から大学に向かい、キャンパス内でオンライン授業を受ける必要がある。だが、その場合もパソコンを利用できるスペースが限られ、大学のパソコンルームに混雑が起きることも。

   こうしたカリキュラム設定にKさんは、「大学のミスだと思っています」と本音を語った。

   春から4年生になったHさんは就職活動を始めている。説明会や面接は基本的にオンラインだが、「あまり困ってはいません」。自宅に居ながら就活ができる上、面接時には会社の情報などを書いたカンニングペーパーを用意し、こっそり見ていると明かした。こうした点が便利だという。

   最後にSさんは「オンラインで便利になった部分もあれば、人とのコミュニケーションなどで不便にもなった。良い点も悪い点もあると思います」と語った。

(J-CASTトレンド 田村 今人)

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