背景に半導体不足
テレワークの浸透によってPCやタブレットPCの需要が高まったほか、中国や米国では景気が改善しつつあり、自動車や家電の生産台数も回復してきた。その結果、ゲーム機のほかに自動車、家電に導入されるあらゆる半導体の需要が急増し、TSMCが生産する半導体も品不足となっているという。
「TSMCの生産能力次第で、ゲームをどれだけ作れるかが決まってしまう」という今中氏。現在のTSMCは自動車用の半導体の生産などに力を入れており、ゲーム用半導体の追加発注への対応は後回しになるとした。
半導体不足は今後も続くことから、今中氏は、PS5の供給不足は2022年になっても改善しないだろうとの見通しを語った。また中国への供給についても、「輸出できる台数はあまりないはずです」と推測した。