「アビガン」の今
「ワクチン担当」の河野太郎行政改革担当相は、国産ワクチンの見通しについて、21年4月29日放送の情報番組「Nスタ」(TBS)でこう述べた。
「いろんな条件がありますが、その条件をクリアして早くいけば年内にも(承認される)、というところがあるように聞いている」
一方、ワクチン以外では、新型コロナの治療薬として期待される抗ウイルス薬に富士フイルムが手がける「アビガン」がある。こちらは、新型コロナの患者を対象とした新たな臨床第3相試験を国内で開始したと、21年4月21日に発表した。
富士フイルムの発表資料によると、今回の試験では重症化した患者の割合を主要評価項目とし、有効性を検証していく。
国産ワクチンよりも先に、アビガンが治療薬として正式に認められるかもしれない。