「なぜ全部PCRにしないのか」
きょう4月27日放送の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)でも、インド変異株と空港検疫の問題が取り上げられた。現状、インドから日本には「特段の理由がない限りは入国できない」ものの、入国する場合は以下の検疫体制が取られる。
(1)出国前に検査し陰性証明
(2)入国時に空港で抗原検査
(3)陰性なら(自宅などで)14日間待機要請
「変異型流行国・地域」から入国する場合は、更に厳しい対応だ。
(1)出国前に検査し陰性証明
(2)入国時に空港で抗原検査
(3)指定場所で3日間待機
(4)PCR検査実施
昨今、インドは新型コロナウイルスの1日の感染者数が連日30万人以上に上り、深刻な状況にあるが、「変異型流行地域」には指定されていないという。
同番組のレギュラーコメンテーターの玉川徹氏は「何で入ってくるんだろう?空港で検査してるんでしょって」と疑問を投げかけた。そのうえで朝日新聞の記事内容を引用し、「PCRで無症状で陽性となった人でも抗原検査では4分の1見落としちゃうんじゃないかと」と精度を疑問視。「なぜ全部PCRにしないんだろうと、前から思っている」とコメントした。
日本ワクチン学会理事の森内浩幸・長崎大教授は「PCRだと抗原検査に比べて時間がかかるので、その間空港に留め置くのが、それはそれで面倒なのかもしれない」と説明。ただ、感度の問題を考えると「できればやはりPCR」が望ましいとしつつ、より精度が高く、かつ短い時間で検査が行えるもので置き換えるのも、やり方の一つだとした。