東京・大阪・京都・兵庫の4都府県で再び緊急事態宣言が発出された。ただ、宣言初日の2021年4月25日には東京都の近隣の居酒屋や施設で賑わう人々の姿が報告された。
都では、酒類を提供する飲食店や大型施設に対しての休業が要請されている。宣言対象外の県に訪れる都民もいたようだ。
神奈川の主要駅で人出増
4月26日放送の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)では、多摩川河川敷(神奈川県川崎市側)にあるバーベキュー場が25日、賑わう様子が放映された。川を挟んで反対側には東京都世田谷区。番組では同区から訪れているという利用者の声も紹介された。
同じく「あさチャン!」(TBS系)でも、川崎市にあるバーに訪れた都民の姿を報じた。番組の取材に対し、北区から来たという女性は「(都内ではお酒が飲める)お店がやっていないので」県を越えてバーを訪れたと話した。店内では他に板橋区からの客もいた。
ほかにも、川崎市にある映画館や娯楽施設、ショッピングモールが混雑しているとするツイートが25日に相次いだ。全て都民が原因とはいえないが、神奈川県公式サイトによると、25日15時時点の横浜駅周辺の人出は先週比で7%、鶴見駅周辺は5.5%、川崎駅周辺は2.3%増加した。
各知事は越境しないよう求める
日本経済新聞の「日経 写真映像」ツイッターアカウントは25日、同日朝の東京ディズニーランドの様子を伝えた。ツイートの写真には多くの来園者の姿が収められている。同園は千葉県浦安市にあり、緊急事態宣言による休業要請の対象ではない。日経の投稿によると、「グッズを身につけた入園者たちがひっきりなしに」訪れていたという。
小池百合子都知事は26日、都庁で週末の人出について記者からコメントを求められ、「都県境は越えないでください」と話した。また神奈川県の黒岩祐治知事は県外の人に対し、ユーチューブ上などで24日に「今は神奈川に遊びに来ないでください」と呼びかけている。