【J子が行く】J-CASTトレンド記者「J子」とその同僚たちが、体を張って「やってみた、食べてみた、行ってみた」をリポートします。
焼きたてのトーストに、あま~い小倉あん。そこにお好みでバターをのっけた「小倉トースト」! 1食で満腹になるほどボリュームたっぷりで、名古屋メシの1つとして有名だ。
学生時代に名古屋に住んでいた私「J山(じぇいやま)」も、小倉トーストは飽きるほど食べた。
と言いたいところだが、実はそんなに食べたことがない。コメダには学校よりも頻繁に通っていたのに(冗談です)。
名古屋を離れて5年目の春。すっかり東京に魂を売ったJ山のもとに、耳を疑うような情報が入ってきた。
サーティワンアイスクリームが「小倉トースト」の味を実現しました。
人生2度目のサーティワンに行ってきた
J山の記憶が正しければ小倉トーストって、あったか~いパンのはず。あれがひんやりアイスになるなんて...。
香ばしいトーストの味は?バターのトロトロは?いったいどうやって再現しているのか。大変失礼だが、あずきの味がするだけというオチではないだろうか。
これは食べてみるしかない!J山は、サーティワンに向かった。
土曜日の昼過ぎ、子連れ客でにぎわうショッピングモールのフードコートの一角に、店はあった。店頭でさっそく目に飛び込んできたのは「小倉トースト」をはじめとした「喫茶フレーバーズ」のパネルだ。こうしてみると、他のフレーバーも気になってくる。ああ、できることなら全部食べたい(もう少し若ければ...)。
実はJ山、サーティワンに来るのは人生2度目くらいの超絶初心者。前回はいつ行ったのか記憶にない。上手に注文できるかな...?
店員「いらっしゃいm」
J山「小倉トーストください!」
店員「...はい。小倉トーストフレーバーですね。アイスのサイズをお選びください」
J山「あっ...(いろいろあるのか)。普通のやつで」
店員「かしこまりました~。入れ物をカップ・シュガーコーン・ワッフルコーンからお選びください」
J山「あっ...(これもいろいろあるのか)。カップでお願いします」
店員さん、「こいつ初心者やな」と思ったかな。本当はコーンが食べたかったが、撮影中に溶けてしまうことを予想してカップを注文した(ちょっと残念)。
これがレギュラーサイズの小倉トーストフレーバーだ!
薄紫とベージュのアイスに、あずきが点々と混ざっている。パネルで見たとおり、見た目はたしかに「小倉トースト」だ。
さて、肝心のお味は...?
J山「(パクッ)これは......小倉トーストだっっっ.........」
口の中に広がるバター。
めっちゃバター。
大納言あずきとトースト風味のアイスをバターが優しく包み込み、総じて小倉トーストを演出している。アイスなのに香ばしいトースト味、という矛盾に近い難問をクリアしているのも見事だ。ごろごろとしたあずきも歯ごたえがあって良い。
J山「名古屋の友達、元気かなあ」
なぜか、名古屋にいた頃の懐かしき日々が脳裏によみがえる。小倉トーストなんてほとんど食べたことないのに...。
ひとり、フードコートで涙にくれるJ山。名古屋に思いを馳せながら。でも、おいしい。
黙々と食べ進めるJ山。
小倉トーストフレーバーだけに、コーヒーが欲しくなる味だ。
「バターに○○を加えました」
それにしても、どうやって「小倉トースト」を忠実に再現したのだろう?
B-Rサーティワンアイスクリーム(東京都品川区)に電話取材を申し込み、マーケティング部の御園生久美(みそのう・くみ)さんに疑問をぶつけた。なお、会話は名古屋弁ではなかった。
J山「どうやって『小倉トースト』の味を再現したんですか」
御園生さん「小倉トーストは、焼いたトーストに小倉あんをのせてますよね。その『香ばしさ』や『焦げ』を意識して、そこが強くでるように開発しました。トースト風味のアイスって、他にはないと思います」
J山「たしかに初めて食べました。バターの風味もすごかったです!」
御園生さん「はい、バター風味リボンというソースが入っています。ただ、バターって普通に食べるとちょっとしつこいですよね。甘いアイスクリームに合うように、少し『塩』を加えてコクのあるバター風味リボンを作りました」
J山「なるほど。アイスと合わせる工夫ですね」
御園生さん「味だけでなく、香りも再現しています。渡された瞬間からトーストの匂いがするんですよ」
J山「公式サイトにも『開発時の試食では満場一致で"小倉トーストだ!"となりました』とありましたね」
御園生さん「そうです!これはどの人が食べても、誰が食べても『うわっ!小倉トースト!』ってなるんですよ。おおっ、これは小倉トースト!みたいな。私も驚きました」
J山「(楽しそう...)それはすごいですね!」
御園生さん「驚きの再現度なので、ぜひみなさんに食べてほしいです。6月末までの限定販売なので、今を逃すともう一生食べられないかもしれません」
J山「い、一生!?」
...ということだ。食べてみたい!と思った人は、急いで近くのサーティワンに走ってほしい。