海外拠点の大迫傑選手は不出場か
さらにコロナ禍が国内だけでなく世界的に拡大基調にあることも、影を落とす。4月19日のブルームバーグによると、世界で過去1週間に新型コロナウイルスに新たに感染した人は520万人を超えた。コロナ発生以来、週間ベースで最多となっている。
朝日新聞によると、日本の五輪内定者の中から男子は中村匠吾(富士通)、服部勇馬(トヨタ自動車)の両選手、女子は前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)の3選手が出場する。海外を拠点とする大迫傑選手(ナイキ)は今のところ出場予定リストには入っていない。
このほか、東京五輪の補欠に選ばれている大塚祥平(九電工)、橋本崚(GMO)、松田瑞生(ダイハツ)の3選手も参加する。海外勢については現在、9か国の13選手と調整しているという。
周知のように政府は外国人の入国について厳しい姿勢で臨み、水際対策の強化を続けている。上陸拒否対象国・地域はきわめて多い。プロ野球では「助っ人」外国人の入国が難航した。果たして海外の有力な選手が多数テストレースに参加できるのか――。ほとんど日本人選手だけで本番コースを試走することになると、不公平感が募り、フェアではないというブーイングも起きかねない。大会関係者は開催当日まで緊張を強いられることになりそうだ。