「あ~かいたぬきと緑のきつね」。いやいや逆でしょ、と思うかもしれないが、実は東洋水産(東京都港区)が期間限定で販売している「本物」。カップ入り即席麺「赤いたぬき天うどん」と「緑のきつねそば」だ。
おなじみ「赤いきつね」と「緑のたぬき」と比べて、お味のほどはいかに。
「前からこの商品あったような」
フタを開けると、大きい「お揚げ」がそばの上、「小えび天ぷら」はうどんの上に乗っかっている。幼い頃から「赤いきつね」のきつねうどん、「緑のたぬき」の天ぷらそばに慣れ親しんできているだけに、ちょっと違和感が。
お湯を入れて、待つこと数分。完成したので、もう一度フタを開ける。
ふっくらしたお揚げと、天ぷらがおいしそうだ。
まずは「赤いたぬき」からいただいた。コシのある、なめらかな太めのうどんに、食べやすいサイズにカットしてある「きざみ揚げ」、卵、かまぼこが入っている。一口食べた瞬間、違和感が吹き飛んだ。「あれ、前からこの商品あったような」。初対面のはずが、懐かしさが込み上げる。
つるりとしたうどんと、だしのきいたしょうゆのつゆがよく合う。つゆがしみ込んだ天ぷらは、「ふわあま」。サクサクした食感が残っている内に食べてしまうか、だしにじっくりつけて食べるか迷う。
続いて「緑のきつね」。東洋水産のカップ麺で、きつねそばを食べたいと思っていた人には嬉しい組み合わせだ。「緑のたぬき」の天ぷらにも使われている複数の「小えび揚げ」が味にも、見た目にもアクセントを加えている。「赤いきつね」よりも甘さが控えめになっている代わりに、かつおの風味を強く感じた。