NTTドコモの新料金プラン「ahamo」の店頭でのサポートがスタートする見込みだ。J-CASTトレンドが報じたとおり、利用者自身がオンラインで行う新規契約ほか手続きについて、手数料3300円でアドバイスや案内を受けられる。これまではahamo利用者は、オンラインでのサポートしか受けられなかった。
ただ、そもそもahamoの魅力は低価格にある。月額料金を上回る有料サポートを利用しても、既存の各種料金プランより「お得」なのか、疑問がわく。
最初の手続きで利用は「アリ」と専門家
ahamoの月額基本料金は2970円で、毎月の通信容量は20ギガバイト。スマホ・ケータイジャーナリストの石川温氏に取材すると、データ容量「使い放題」といったプランを望まないユーザーにとっては、基本的には「お得だと思います」と答えた。
ahamoに契約する上では、自分でオンライン契約を行い、3300円を払わないのが最も安上がりだ。一方、ahamoの店頭サポートを受ける場合にも、「最初の手続きはスマホに慣れている人でも分かりにくかったりもするので、3300円を払うのはアリだと思います」と石川氏は話す。契約後は、安価な基本料金で利用できる。
ただ、何度も店頭で相談するとなると話は変わるかもしれない。契約後もサポートを受ける度に有料となれば、毎回3300円を支払うことになる。当然、費用はかさむ。「何かあったら3300円を払う覚悟」が必要になるわけだ。それができない場合は、既存の各種料金プランの方が適しているのではないかと石川氏は述べた。
なおドコモは手数料3300円について、サポートを受ける度に毎回支払うのか、1回払えば何度でも受けられるかについて発表していない。2021年4月19日の「テレ朝news」は、1回あたり3300円かかると報じている。
20ギガバイト超えの通信ならどうだ
ahamoの通信容量は20ギガバイトだ。他の大容量プランと比較しよう。
ドコモの各種料金プランの場合、20ギガバイト以上が標準で使えるプランは「5Gギガホ プレミア(容量無制限)」と「ギガホ プレミア(月60ギガバイト)」が該当する。
前者は月額7315円、後者は7205円だ。ただ、家族割や、自宅のインターネット回線で「ドコモ光」を使うことによるセット割、提携クレジットカードでの支払いによる割引を含めると、「5Gギガホ プレミア」は4928円、「ギガホ プレミア」は4818円になる。
それでもahamoのプランより高いが、価格差は2000円程度に縮まる。20ギガバイトを超える大容量で通信を利用したいなら、選択肢になり得る。石川氏は、プランを選ぶ上では割引を考慮しつつ、家族がどのキャリアを使っているかも「1つのポイント」になるとの考えを示した。