こんなにいるぞ!今年は伏兵だらけ
カスヨ 最初にラーゴムをあげるわ。キャリア4戦すべて2着以内という安定感が魅力ね。3年前の皐月賞馬、エポカドーロと同じオルフェーブルの息子ね。オルフェーブル産駒は中山がそれほど得意というわけでもないんだけど、あの破天荒な父親の血が荒れたレースには合うのかもしれないわね。ラーゴムは前走きさらぎ賞(GIII、中京、2000メートル)では先行して優勝。良馬場だったんだけど、馬場が荒れていたなかで、前半は力んで走りながらも長くいい脚を使えていたわ。タフな流れが多い皐月賞ではこの持ち味が発揮できると思うわ。 次がアサマノイタズラよ。今回、荒れた馬場ならこの馬って感じなのよね。スプリングSでは7番人気という低評価を覆して勝ち馬からタイム差なしの2着と大健闘したわ。「道悪の鬼」といってもいいわね。ともかく前走は重馬場なのに第3コーナーからスーと上がっていって、最後の直線は荒れのひどい内めを通って先頭に立った強さは、今回も波乱を起こしそうな走りなのね。この馬にとって荒れ馬場は関係ないって感じ。もう少し仕掛けを遅らせれば十分勝った可能性があるわ。鞍上は若手の嶋田純次騎手よ。初のGI参戦だけど、期待は十二分よ。 最後にステラヴェローチェね。2歳チャンピオンを決める朝日杯フューチュリティステークス(GI、阪神、1600メートル)の2着馬よ。さっき前傾ラップを経験した馬が少ないといったけど、この時の朝日杯は前傾ラップだったわ。ステラは中団に位置取りして、最後の上がりが33秒5という最速をマークして2着だったわね。一方で、エフフォーリアが勝った前走の共同通信杯では5着。1番人気だったんだけど、他の馬より斤量(負担重量)が重い57キロを背負っていたからか、持ち前の末脚が1番じゃなかったのね。ここでわかるのは、前半だらだらのレースでヨーイドンの瞬発力勝負では勝てないということね。でも前半から流れているレースでも後半速いタイムで走れるから皐月賞向きなのよ、この馬は。それと去年のサウジアラビアRC(GIII、東京、1600メートル)では不良馬場をものともせずに快勝してるから、馬場も問題ないわね。父親が2004年の凱旋門賞馬バゴだから、パワーとスタミナは十分よ。ともかく荒れ馬場と前傾ラップレースをクリアしている点は、他の馬にはない強みで期待大なのよね。
ガジュマル爺 わしはまずは先行できる馬からじゃな。その筆頭はグラティアスじゃ。デビュー2戦2勝。新馬戦で東京コースの2000メートルとGIII京成杯で皐月賞と同じ中山2000メートルを連勝じゃ。新馬戦では逃げて、京成杯では先行したんじゃ。今回はこの馬が逃げるかもしれんな。わずか2戦で皐月賞に臨んだ馬が優勝したケースはないんじゃが、調教技術が進歩している現状を考えれば無理なことではないじゃろ。新馬戦ではやや重の馬場じゃったが問題にしとらんし、ガッチリした馬格のある体は、能力の高さを示しておるじゃろ。 次が安定感抜群のレッドベルオーブじゃ。4戦2勝で、すべて馬券圏内(3着以内)という堅実派じゃ。前走はGI朝日杯FSで3着。デビューの新馬戦(新潟)から4戦とも1600メートルしか経験しておらんのじゃが、デイリー杯2歳ステークス(GII、京都)を1分32秒4の速いタイムで優勝しスピードが強みであることを示したんじゃ。この馬も新馬戦がやや重の馬場をこなして勝っておるから、ある程度の荒れ馬場は大丈夫じゃろ。 最後がディープモンスターじゃな。この馬も4戦3勝2着1回と超堅実なんじゃ。この馬は走りがきれいで大跳びなんじゃ。まあ次のダービー向きなんじゃが、安定感はトップクラスじゃからここでも期待しとるんじゃ。鞍上に名手、戸崎圭太騎手を迎えて、その名のとおり、モンスター級の走りをみせてほしいもんじゃ。
カス丸 うーん、難しいじぇい。道悪と展開をこなせる点から選ぶとステラヴェローチェが本命◎きゃすう。