北海道のほぼ中央に位置する東川町は、自然豊かで木工産業が盛んな町だ。同町は、主要産業の家具とクラフトのさらなる振興を図るため、4月14日を「椅子の日」に制定した。
2021年4月14日に記者発表会を実施し、東川メイドの「旭川家具」の販売促進と価値向上に向けて、建築家・隈研吾氏と連携した新たな取り組みや、椅子の企画展示などを行っていくことを明らかにした。
世界の名作の椅子20点を展示
「椅子の日」を通して、家具や椅子に感謝する習慣や文化をつくっていくことを目指す。また、地域の魅力を伝え、地域資源の利用や若者が学べる機会の創出などを推進していく。
発表会では、隈氏がデザインし、町内の木工事業所が製作した椅子がお披露目になったほか、企画展示の内容も次々と発表された。
まず、21年5月5日まで東川町複合交流施設「せんとぴゅあⅡ」内で「隈研吾×町内木工事業所の椅子・椅子の日関連展示」を開催している。町内の木工事業所が製作した「自慢の椅子/ワーク&ライフチェア/子ども向け椅子」などを展示。
同期間、「織田コレクション展『世界の名作椅子ベスト20』」も「せんとぴゅあⅠ」ギャラリー内で開催中だ。椅⼦研究家の織田憲嗣氏が長年収集・研究してきたデザイン群で、世界的に評価の高い「織田コレクション」の中から世界の名作の椅子20点を展示する。東川町では「織田コレクション」の⼀部を公有化し、地域の資源として様々な取り組みを行っている。