NTTドコモの新料金プラン「ahamo」では、キャリアメールサービスの「ドコモメール」が利用できない。また、ドコモの各種料金プランからahamoに契約を変更すると、過去のメールデータが消失する。
そこで、基本ソフト「アンドロイド(Android)」向けのプリインストールアプリ「ドコモメールアプリ」でメールを保存する手段について、J-CASTトレンドは2021年4月13日に報じた。その際、「ahamo」変更後でも「ドコモメールアプリ」は利用できるのかドコモに聞いていたが、回答が届いた。
「ドコモメールアプリ」は使えるか
「ドコモメールアプリ」では、ahamoにプラン変更する前にドコモのサーバーからメールデータを取得し、ファイルとして保存できる。「ahamo」変更後も、保存したメールは同アプリで「取り込み」を行えば閲覧できる。
「ahamo」への変更後は、「ドコモメール」のサービスは受けられない。一方、ドコモ広報に確認したところ、「ドコモメールアプリ」はahamoユーザーでもアプリ配信サービスの「Google Play」からインストールできる。新たなメールの送受信はできないが、保存したメールを取り込んでおけば、アプリの「フォルダ一覧画面」から「ローカル」という項目から閲覧できる。
iPhoneは「iOSの仕様次第」
「ドコモメールアプリ」はAndroid向けのアプリだ。iPhone向けの「ドコモメール」は、アップルの基本ソフト「iOS」標準のメールアプリから利用できる。
iPhoneユーザーのメールの保存手段についてドコモ広報は、「iOSの仕様次第」であり、ドコモから詳細な案内はできないとした。その上で、必要に応じてユーザー自身でバックアップ方法を確認、実施を推奨していると説明した。
理由について広報担当者は、利用者がiPhoneのデータの保管機能や、メール機能を使える「iCloud」を挙げてこう説明した。
「iCloud等の他のメールアカウントのフォルダにデータを移動するという手段でバックアップすることも可能かと思われますが、こちらはiOSの仕様次第で動作やデータの保証はドコモではできず、上記通りドコモからご案内できる内容はないとさせていただいております」