山本選手「スーパーカーのイメージ覆った」
トークセッションでは、安藤さんから「アルトゥーラ」の印象について問われた山本選手が、「カッコイイですよね!」と表情を輝かせた。これまではスーパーカーについて「視界が狭くて、日常で乗るのには向かなさそう」と思っていたが、アルトゥーラの運転席に座ってみて
「入口が広くて乗り込みやすく、座ると包み込まれるような感じ。視界も広くて、手を伸ばした先に全てのボタンがある。スーパーカーすごい!」
イメージが覆ったという。
この「ドライバーファースト」な乗り心地の裏側には、マクラーレンがF1レースで培ってきた気づきがあるようだ。正本代表曰く、単に車の性能が高いだけではF1でよい走りをするのは難しい。よい車によい乗り手がつき、さらに「乗り手が車のパフォーマンスを最大限に引き出すことが重要だから」だ。そこでアルトゥーラは、「ドライバーに負担を強いる要素」を廃し、長時間でも運転に集中できるよう仕上げたという。
山本選手は、自身が競技で用いる義足を例に取り、「義足は形を変えて進化し続けている。でもそれを動かし、力を引き出すのは自分の体。義足に負けない体を作る努力が必要だ」とコメント。安藤さんは正本代表、山本選手の話を受け、「道具と人、双方の進化があって究極のパフォーマンスが生まれるということですね」と頷いていた。