「約230万円です(にっこり)」
ななし広報によると、ロレックスはもともと大量生産をしない。そこに、コロナ禍でスイス工場が生産停止していたことなどから、現在は正規店での入手が難しくなっているという。ただでさえ希少価値が高いうえ、さらにアジアでの需要が高まっている影響で相場は右肩上がり。つまり、新品はとても手に入れられず、中古品も価格が「どエラいこと」になっているのだ。
定価からどのくらい跳ね上がっているのか。百聞は一見にしかず(何より、GMTマスターIIを見ずに終われない)。J子は東京・中野区、「中野サンモール商店街」の奥へと向かった。複合ビル「中野ブロードウェイ」内には時計店密集エリアがあり、なんとそこは「時計の聖地」と呼ばれる場所なのだ。きっと「GMTマスターII」もあるはず!
その一角にある、機械式時計専門店「タイムゾーン 中野ブロードウェイ」が取材に応じてくれた。
四方八方を高級時計に取り囲まれて、ドッキドキ! おっと、右側の壁一面を埋め尽くすのは...!?
わお、ロレックスがずらり! 「GMTマスターII」に出会える予感がふつふつと...。ああ、早く現物を見たい! 挨拶もそこそこに、店長の赤井さんに詰め寄る。
J子「すみません!『GMTマスターII 』お願いします!!!!」
赤井さん「はーい」
私のリクエストを受けて、店の奥へと消えていく赤井さん。えっ、あるんですか! 頼んでおいてアレですけど、あっさりすぎてちょっとビックリ。
うほ~! 深緑色の箱からしてもう高級感たっぷり。
J子「もうちょっと近くで見ても大丈夫ですか」
赤井さん「(極上スマイルで頷く)」
「GMTマスターII」を求めて三千里。いや、三千歩。足の痛みと疲れが、一挙に報われた気がした...。感動のあまり虚空を仰いだが、ふと我に返る。でもこれ、お高いんでしょう?
J子「すごい重厚で、高級感ありますね~。新品ではないなんて」
赤井さん「新品同様の品(新古品)です。定価だと102万800円ですね」
J子「(ひゃく...に、まん...)あの、つかぬことをお伺いしますが、お店での販売価格は...?」
赤井さん「参考値ですが、約230万円です(にっこり)」