同じ酒類でも「禁止出品物」に当たるものも
メルカリが現在、「禁止出品物」に定めている酒類もある。スピリッツ、ジン、ラム、ウオツカなど、アルコール濃度が高い酒類(ウイスキー、ブランデーを除く)だ。新型コロナウイルスが影響している。「緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが、供給が著しく不足している商品」と位置づけているためだ。
ただ「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」など、高濃度アルコールにあたらない「嗜好品」である酒類は、前述した「違反にならない」物であれば出品しても問題なく、さらに定価ではない値がつけられている場合でも制限をかける動きはとらない。
広報担当者は「もちろん『高額転売』を良しとしているわけではない」としつつ、売り手、買い手共に多様な価値観を持っている人がいることや、出品者には送料や「購買の手間」もかかっていることなどを踏まえると、「全て原価で出品するようにと取り決めることは難しい」と話す。