「二刀流」大谷翔平を襲った魔の5回 辛い判定、守備のミス連続、そして負傷

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暴投、捕逸、悪送球

   そして6人目、ヨアン・モンカダ選手に投じたスプリットは暴投となり、左打席方向にワンバウンド。この間に三塁のガルシア選手が生還して初失点となった。

   そして悲劇が起きた。フルカウントからの7球目、内角に外れた低めのスプリットで空振りを奪うが、マックス・スタッシ捕手が球を取り損ねて捕逸。打者は振り逃げで走りはじめた。

   すぐに一塁に投げるも、今度は悪送球となり三塁走者が生還。こぼれ球を拾ったデビット・フレッチャー二塁手が本塁カバーへ入った大谷投手に送球したが、球は高く二塁ランナーもホームに帰り同点に。さらに本塁の真上でジャンプして捕球を試みた大谷選手は、着地時に二塁走者と交錯。スライディングが脚に直撃して負傷し、無念の降板となった。

   本来なら三振で終わりのはずが振り逃げで同点の「悪夢」。しかも、大谷投手のスプリットは大きく外れたものではなく、記録は捕逸だ。そのうえ捕手や二塁手の悪送球が続き、大谷投手の勝ちが消えた。

   球審の厳しめの判定や相次いだ守備のミス、そしてクロスプレーの末の負傷。5回に不運が凝縮した格好だが、それでもあと1人で勝ち投手のところまで迫り、5回に入っても時速160キロ超の速球を投げ込んでいた。けがの容体は気になるものの、今後の二刀流の活躍を期待させる試合だった。

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