「摂食障害および窃盗症」と診断
すでに現役を引退していた原さんの名前が再び注目されることになったのは17年8月のことだ。栃木県足利市内のコンビニで万引きをし、逮捕されたことが大きく報じられた。翌18年2月には、執行猶予中に再び万引きで逮捕された。
入院した下総精神医療センターで「摂食障害および窃盗症」という診断結果を医師から伝えられた。
現在は、専門的な治療を受けながら、一歩ずつ確実に、回復の道を歩んでいる。本書は、同じ病で苦しむ人、そして生きづらさを感じている人たちが前を向くヒントになればと、自身の過酷な体験を包み隠さず語ったものだ。
朝日新聞は3月24日、「食への執着と窃盗症『狂っていった』 元陸上代表の告白」という見出しで本書を大きく取り上げ、原さんへのインタビューも載せている。「フライデー」も、「元マラソン女王・原裕美子が『万引き逮捕』の壮絶過去を明かす理由」というタイトルで同日、長行の記事を配信している。