ワグネリアン復活の目は
ガジュマル爺 そうじゃな。全部で13頭しか出場しないレースで馬券になりそうもない馬を買っても無駄カネになるだけじゃ。わしは4頭で決まるとみておるんじゃ。一騎打ちの2頭のほかは、ワグネリアンとアドマイヤビルゴじゃ。ワグネリアンは2018年のダービー馬なんじゃが、その後の神戸新聞杯(GII、阪神、2400メートル)を勝ってから勝ち星から遠ざかっておるんじゃ。19年と20年の大阪杯(3着、5着)、天皇賞・秋(19年、東京、2000メートル。5着)、ジャパンカップ(19年、東京、2400メートル。3着)と中距離路線にしぼって出走しておるんじゃが、結果はいま一つ。大阪杯は「三度目の正直」を狙ってきたんじゃが、前2年は秋のレースから、ぶっつけ本番だったんじゃが、今回は2月の京都記念(GII、阪神、2200メートル。5着)を1度使っての出走じゃ。ローテーションとしては好感が持てるし、底力を発揮できるところまで来とるはずじゃ。 もう一頭のアドマイヤビルゴは、父がディープインパクト。母はフランスのG1はプール・デッセ・デ・プーリッシュ(1600メートル。2009年)を制したイルーシヴウェーヴ。この馬についた値段は5億8000万円という超高値。そのことばかりが強調されてきたんじゃが、実績は中距離中心に走ってきてデビューから6戦4勝。クラッシック戦線には間に合わず、重賞も未勝利なんじゃが、阪神コースは2戦2勝。芝2000メートルも2戦2勝と好相性なんじゃ。ひ弱なおぼっちゃんのイメージを返上する激走に期待したいところじゃ。
カスヨ 今回は3強ばかりに脚光が当たってるんだけど、3強といわれたときには3頭で決まることはあまりないのよね。一角崩しの候補はたくさんいるわよ。まずはペルシアンナイトね。2018年大阪杯では上がり最速をマークして2着。昨年の札幌記念でも2着とコーナー4つの2000メートル戦に懸念はないわね。ハイペースになって差しが決まりやすい展開になれば馬券内に絡む可能性があるわよ。次にカデナよ。昨年も11番人気ながら上がり最速をマークして4着とあわや馬券に絡む走りを見せたわ。今年も昨年と同じローテーションで臨むから、差しが決まりやすい展開になれば一発があるかもね。あとはモズベッロね。日経新春杯勝ちがあり、日経賞2着、宝塚記念3着など中距離の重賞で好成績があるわ。スタミナは問題が無いので消耗戦になれば上位に進出する可能性があるわ。特に宝塚記念3着と阪神内回りのコース実績はプラス要素よ。最後にブラヴァスね。前走は重馬場をこなせず10着と見せ場がなかったんだけど、昨年以降で走ったレースはすべて2000メートルと大阪杯に照準を合わせてきているわ。雨の影響が無ければ上位に食い込む可能性もあるわね。
カス丸 ふーん、どうみても3強が強そうだじぇい。ここは本命◎コントレイルでいくきゃすう。