日清食品は「カップヌードル 残ったスープ固めるパウダー」の配布キャンペーンを実施している。カップ麺を食べて残ったスープの処理方法に困る人へ向けて、小林製薬と共同開発したものだ。固まった後は、通常のゴミと同じように捨てればよい。
日清のオンラインストアサイトで対象商品を購入すると、1食ごとに1包がもらえる。記者もサイトを利用してパウダーを入手し、試してみた。
袋の内容量と比べてスープの体積は数倍
用意したのはカップヌードルの「シーフードヌードル」味。キャンペーンにより「固めるパウダー」が付いてきた。まずは、食べる。そしてスープを飲み残した。環境や排水パイプへの影響を考えて、このままシンクに流してよいか迷う人もいるだろう。
ここで「固めるパウダー」を投入だ。説明書きの手順によると、カップヌードルの食べ残りに粉を入れ、10秒程度「グルグルと」かき混ぜた後、しばらく置けば固まるという。スープの量や温度によっても、時間が異なるとのこと。
今回はスープを2口ほどしか飲んでいない。袋の内容量と比べて、スープの体積は数倍ある。さて、どうなるか。
かき混ぜはじめた瞬間に
封を切り、粉を入れていく。この時点では固まっている感じはしない。10秒かき混ぜただけで効果が出るのか、不安を抱きながら箸を使って混ぜはじめた。
一瞬、何が起きているかわからなかった。「グルグルと」とあったが、箸で容器を1周する頃には箸先に伝わる感触は液体でなくなり、すでにスープ全体がほぼ固体化していたのだ。
「しばらく置いておくと固まる」という説明だったが、10秒混ぜた時点で完全に固まっていた。一切固体化を待つ必要がなく、拍子抜けした。質感は粉々にしたスポンジのようだ。
想像以上の固体化スピード。横に倒しても、あふれてこない。これならば袋に燃えるゴミとして捨てられる。なお、このパウダーは食べられない。
1万包限定、販売予定は
「固めるパウダー」のプレゼントキャンペーンは2021年3月29日に開始されたが、1万包限定とされている。今後の予定について日清の広報に4月2日取材したところ、現状、固めるパウダーを販売する予定はなく、今後同じようなキャンペーンを行う予定もないとのことだ。
消費者の反応については、「思ったより固まるのが早くて便利」「キャンプなどのアウトドアで使えそう」といった声が寄せられている一方、「私はスープを飲み干す派なのでいらないな」との意見も一部に存在すると明かした。
なお、公式サイトでは「購入後の転売等は禁止」と呼びかけられている。