東京2020オリンピックの聖火リレーが2021年3月25日に始まり、五輪開催に向けて進み始めた。特に多くの人に影響を与え、また関心を集める五輪関連の「準備」のひとつが、「国民の祝日」大移動だろう。
東京五輪の開会式、閉会式との兼ね合いで、ことしは7月22日~25日に4連休、8月7日~9日に3連休がそれぞれできる。その代わり2020年に引き続き、10月の休日が「ゼロ」になるのだ。
「東京中心部の混雑緩和」のため特例移動
移動する祝日は「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」だ。「スポーツの日」は、元「体育の日」にあたり、2020年に名称が変わった。それぞれ、21年は「特例」として以下の日程に移動する。
海の日: 7月22日(木曜日)、開会式前日
→例年「7月の第3月曜日」のため、本来は「7月19日」
スポーツの日:7月23日(金曜日)、閉会式当日
→例年「10月の第2月曜日」のため、本来は「10月11日」
山の日:8月8日(日曜日)、閉会式当日
→本来は「8月11日」
これに伴い、「祝日になるはずだった本来の日」は、祝日ではなくなる。なお、8月9日は振替休日だ。
首相官邸の公式サイトには、祝日が移動する理由について「東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中のアスリート、観客等の円滑な輸送と、経済活動、市民生活の共存を図るため」とある。開会式前後、閉会式前後が連休となることで、「東京中心部の混雑緩和が見込まれる」という。