チューブ入り「紅しょうが」――。「わさび」や「からし」のようにチューブから押し出して使える商品だ。エスビー食品が2021年2月に発表した時は、インターネット上で話題になった。これ、料理にはどのように活用できるのか。
エスビー食品の公式ツイッターは3月19日、「私はごはんに混ぜておにぎりにしてみましたよ~ 他にも卵焼きに混ぜたり、かき揚げにしたり、使い方は無限大」と活用方法を投稿していた。J-CASTトレンドではこのツイートを参考に、おにぎり、卵焼き、そしてかき揚げを作った。
おにぎりがほんのり赤く色づく
一般的なレシピに、チューブ入り紅しょうがを加えて料理をする。まずは卵焼きだ。用意したのは以下の通り。
・チューブ入り紅しょうが 10グラム
・卵 2個
・きざみ小ねぎ 10グラム
・白だし 大さじ1
・塩 小さじ1/2
ボウルで全て混ぜ合わせる。紅しょうがを加えてかき混ぜたとたん、卵液の色が変化した。赤みを帯びた卵焼きになるだろうか。
卵焼き用のフライパンを中火で熱し、流し入れ、卵焼きを作る。ところが完成した卵焼きは、全く赤くなかった。そして表面に紅しょうがの姿も確認できない。10グラムでは、量が不足していたかもしれない。
次はおにぎりだ。シンプルにご飯100グラムと紅しょうが8グラムほどを混ぜ、三角形に整える。
最後はタマネギのかき揚げだ。以下の材料を用意する。
・チューブ入り紅しょうが 20グラム
・タマネギ 1/2個
・小麦粉(薄力粉) 大さじ3
・塩 小さじ1/2 ・水 大さじ2
・きざみ海苔 少々
まずはボウルで水以外の全てを混ぜる。水は最後に加え、再びかけ混ぜる。このタネを6分割し、それぞれを170〜200度に熱した油で2分、裏返して4分ずつ揚げる。
かき揚げにきざみのりを散らし、チューブ紅しょうがを活用した料理が完成した。赤色が加わり、ほんのりと華やかな色合いだ。
卵焼きも紅しょうが効いていた
まずは卵焼き。チューブタイプでは卵液にほとんど溶け切ってしまい、その色が見えないが、隠し味のように紅しょうがの風味がした。
そしておにぎり。記者にとって、紅しょうがとご飯だけという組み合わせは初めてだが、意外と合う。紅しょうがには塩気もあるので、新たなおにぎりの味として楽しめた。
最後はかき揚げだ。これは今回、最も箸が進んだ。タマネギの甘みと紅しょうがの酸味は相性がよく、揚げ物なのに後味も爽やかだ。3品ともすぐに平らげてしまった。
実際にチューブ入り紅しょうがを試して実感したのは、その使いやすさと混ざりやすさだ。チューブをひねるだけで使えるので、量を調整しやすい。また、ほとんどペースト状に近いみじん切りサイズなので、卵焼きやかき揚げと混ざりやすく、料理が楽だと感じた。