災害時も「薬だけは必ず持って逃げて」
てんかんの治療は、薬の服用が基本となる。スマートフォンのアラームを使うなどして、決められた時間に忘れず、正しく飲む必要がある。
近年では大きな地震や台風などの自然災害によって、急に避難を余儀なくされることがある。渡辺院長は災害時、患者に、
「携帯電話や財布は忘れても後で何とかなりますから、とにかく薬だけは必ず持って逃げて」
と伝えていると話す。「薬は患者さんにとって、命の次に大事なものです」。また、急に自宅に帰れなくなることもあるため、5日~1週間分の薬を常に持ち歩くようにしてほしい、と説明した。
てんかんの治療には、その他にも睡眠時間の確保やストレスをため込まないなど、患者自身が規則正しく生活を送ることが大切だ。そのためにも、周囲の病気に対する理解が進むことが望ましい。