刺された部分を海水で流してからお湯に浸ける
よく似たクラゲに「カツオノエボシ」がある。両方とも美しい見た目で似た名前だが、「カツオノエボシ」と「カツオノカンムリ」は別物だ。カツオノエボシは猛毒をもつ危険な海洋生物で、最悪の場合は命にかかわる。J-CASTトレンドでは2020年7月に記事でその危険性を取り上げた。
一方で、カツオノカンムリは刺されると痛み、赤くなり腫れることもあるが、カツオノエボシほどの危険性はない。ただ、「不用意に触ったり、踏んだりしないように注意してほしい」と担当者は促す。
刺された際の応急処置は、「まず海水で刺された部分を流します。その後、40度から45度くらいのお湯に浸けてください」。
この時、砂でこすりつける、冷たい真水で洗い流す、いずれも禁物だ。また一般的なクラゲに刺された場合、お酢をかける人もいるようが、これも避けよう。
「カツオノカンムリの場合は『刺胞』という毒の部分を刺激して、かえってさらに毒を出してしまうことがあります。お湯をかけてもらうのが一番良いかと思います」。
これはあくまで応急処置だ。その後、医療機関で診てもらう必要がある。