ビニール袋を使う「手作りナプキン」
もう一つ、災害時に役立つ防災情報を発信する全日本防災計画協会が紹介している「手作りナプキン」の作り方を紹介する。
材料はタオルハンカチ2枚とビニール袋だ。ハンカチがなければ、Tシャツや大きめのタオルなどをハンカチサイズ(20~25センチ)に切って代用する。Tシャツは薄手なので、生地が3枚程度重なるようにする。
まず、ハンカチの1つを三つ折りにする。
ビニール袋を、三つ折りにしたハンカチと同じくらいの大きさに切る。
上記で切ったビニール袋を、もう一枚のタオルハンカチの真ん中に置き、ビニール袋を包むように三つ折りにする。経血が漏れないようにする狙いがあるという。
すると、このように三つ折りにした布が2セットできる。ビニールを中に入れて三つ折りした布を下側、もう一方を上側に重ねれば完成だ。
タオルハンカチを2枚重ねているので、下着に敷いて履くとかなり圧迫感がある。「東京防災」の簡易ナプキンよりも「着けている」感があり、服の上からも見てわかるほどだ。ただ、水50ミリリットルを加えた時の湿り具合は、こちらの方が弱いように感じた。「ティッシュはないが、ビニール袋を持っている」ときに被災した場合にも頼れそうだ。
災害はいつ、起こるかがわからない。せっかく「非常用持ち出し袋」に生理用品を入れていても、持ち出せない恐れがあるのだ。手持ちのアイテムを組み合わせて生理用品を作り、衣服を極力汚さないよう乗り切る方法を覚えておくと、役に立つだろう。