台湾産のパイナップルが注目を集めている。中国が輸入を禁じたことを受け、日本では積極的に台湾産パイナップルを購入して応援しようと呼びかける動きがツイッター上でみられる。
最近ではスーパーで見かけるようになった。購入者からは「めっちゃおいしい」「とても甘い」と評判だ。J-CASTトレンド記者も購入し、食べてみた。その味は――。
芯まで食べられる
入手したのはパイン一筋30年の「張村長」が作ったという台湾パイン。「台農17号」という品種だ。説明書きには芯まで食べられるとある。
包丁を通すと皮が柔らかく、剥きやすいように感じた。実食してみると、評判通りに甘みが強い。缶詰のフルーツを思わせる甘さだ。パイン特有のピリピリとくる酸味は弱く、まろやかな味わい。芯も硬さがなく、そのまま食べられる。
さらに台湾パインを楽しむため、アレンジレシピを試した。フルーツなどを扱う食品会社「ドール」公式サイトで掲載されているレシピを参考にした。まずは甘みを生かすため、パフェを作る。材料は以下を用意した。
・台湾パイン:150グラム
・牛乳:50ミリリットル
・ミックスベリー:40グラム
・ギリシャヨーグルト:100グラム
・はちみつ:大さじ3
・ホイップクリーム:大さじ3
・ドライフルーツ入りのグラノーラ:大さじ1
牛乳にミックスベリー30グラムを入れ、混ぜた後に冷蔵庫で冷やす。それをグラスに入れ、ギリシャヨーグルトも投入。そして下からはちみつ、1センチメートル幅に切ったパイン100グラム、残りのミックスベリーという順番で層を作る。最後にホイップクリームと薄く切った残りのパイン、くるみとグラノーラを乗せる。
パフェになっても台湾パインの甘みは発揮され続けた。糖度が高いのか、ホイップクリームがあろうとも存在感のある甘さだ。パイン尽くしのフルーティーなパフェを最後まで堪能できた。
豚肉やしょうがと食べてみると
「パイナップルポークジンジャー」も試してみた。酢豚とパインのような組み合わせだ。パインの酵素の作用で、肉が柔らかくなるという。香り付けにはしょうがを用いるが、果たして台湾パインと合うのか。材料は以下の通り。
・台湾パイン:150グラム
・タマネギ:1/4個
・おろししょうが:10グラム
・しょうゆ:大さじ3
・みりん:大さじ1
・水:大さじ1
・塩:小さじ1/4
・サラダ油:小さじ1
・豚肩ロース:350グラム
・乾燥パセリ
パインは1センチほどの角切りとし、タマネギは繊維に対して直角に包丁を立てて薄切り。パイン〜サラダ油までの材料を全て混ぜ合わせ、豚肩ロースを1時間漬けこむ。その後豚肉を取り出し、強火で焼き色をつけたあと、水を大さじ2程度加えて20分蒸し焼きにした。
残ったタレはパインとタマネギごと鍋で火にかける。沸騰した後、弱火で5分加熱。最後に豚肉を薄切りにカット。パインとタマネギも盛り付け、タレとパセリをかけて完成だ。
まずは豚肉を一口。しっとりと柔らかく、まろやかな味わいだ。しょうがのさっぱりとした香りがするが、パイン由来なのか、ほのかな甘みもある。
一方の台湾パインは、単体では持ち前の甘さが強すぎて、タレとの味付けがややアンバランスな印象だ。塩気の中で浮いてしまっている。一般的な酢豚のように、もう少し強い酸味が欲しくなった。好みとしては人を選ぶかもしれない。ただ、豚肉と共に口に運ぶと、脂の旨味が甘さを中和してくれた。組み合わせとしてはアリだ。