3月は卒業の季節だ。思い出の「卒業ソング」といえば、どんな曲が思い浮かぶだろう。
調べてみると、令和になっても昭和や平成の初めにリリースされた曲に人気が集まっているようだ。
コロナで卒業式に歌唱なし
J-CASTトレンドが、現在中学3年生で間もなく卒業を迎える男女2人に「卒業ソング」について聞いた。すると今年の卒業式では、新型コロナウイルスの感染対策として何も歌わないと答えた。
男子生徒の場合、式自体も在校生は入場不可、保護者は1人のみで2階席から見守る様式だという。
では、もし歌えるとしたら何が歌いたかったか。男子生徒はいきものがかりの「YELL」(2009年)を挙げた。「中1のときの卒業式で先輩が歌っていて感動したから」。女子生徒は、レミオロメンの「3月9日」だ。
「卒業式の定番で、好きな曲だから。歌いたかったので残念です」
3月9日は2004年にリリースされた曲で、発売からすでに17年が経つ。今の中3生徒が生まれる前に世に出た曲が、今でも人気なのだ。
なお3年前の小学校の卒業式では、それぞれ杉本竜一さんの「BELIEVE」(98年)、「仰げば尊し」を歌唱したという。
記者は中学校の卒業式で、Kiroroの「Best Friend」を歌った記憶がある。2001年リリースなので、当時でも10年以上前の曲ということになる。
実は結婚ソングとして書かれた
LINE MUSICが女子高校生100人を対象に調査した「卒業ソング ランキング2021」。1位に輝いたのは、レミオロメンの「3月9日」だった。回答者の約半数がこの曲を選んでいる。
理由として「卒業式と同じ日だったから」、「小学校・中学校のときに卒業式で歌った」などのコメントが寄せられた。ドラマ「1リットルの涙」(フジテレビ系)の合唱シーンで使用された曲でもあり、学校では卒業式や合唱などでよく歌われる。ただ、レミオロメンの藤巻亮太さんは、2019年にラジオ番組に出演した際「結婚する幼なじみへのプレゼントとして書き上げた曲」だと明かしている。公式のプロモーションビデオにも結婚式のシーンがある。
ランキング第2位は、川嶋あいさんの「旅立ちの日に...」で、15年前の2006年にリリースされた。さらに、3位には森山直太朗さんの「さくら(独唱)」が選ばれたが、こちらは03年リリースとさらに前だ。
2021年3月5日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)では、この春卒業する1万人を対象に実施した「卒業式に歌いたかった卒業ソングTOP10」が発表された。ここでは、第1位にゆずの「栄光の架橋」が選ばれている。17年前の04年リリースされて以来、今も人気は衰えを見せない。