「かん」元首相と「すが」首相 「菅」の読み方は日本の東西で違い

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   東日本大震災10年ということで、久しぶりに菅直人元首相の名前を見かける機会が増えている。現在の菅義偉首相と、読み方は異なるが同じ漢字なので、うっかりすると間違えてしまう。実際に間違えたケースも出ている。

  • 2人の首相、「菅」のダブりは歴史的にも珍しい
    2人の首相、「菅」のダブりは歴史的にも珍しい
  • 2人の首相、「菅」のダブりは歴史的にも珍しい

メディアもフリガナ

   産経新聞によると、2021年1月22日の衆院予算委員会では、自民党の額賀福志郎元財務相が、脱炭素化に関する質問で、「世界のリーダーが菅(かん)首相の決断を支持している」と言い間違える場面があったという。現在の首相は「かん」ではなく「すが」だ。

   この日の集中審議では首相と元首相の新旧首相対決もあった。同紙は、「菅義偉(すが・よしひで)首相」と「菅直人(かん・なおと)元首相」と、わざわざフリガナを入れて報じている。

   日本に歴代首相では、「田中」「鈴木」など同じ名字が何組かある。「田中義一と田中角栄」「鈴木貫太郎と鈴木善幸」などだ。「福田」のように親子の例もある。しかし、同じ名字の首相経験者が同時期に政治活動をしていたわけではないので、間違われることはほとんどない。その意味でも「菅」のダブりは歴史的にも珍しい。

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