プロ野球選手から格闘家に転身した相内誠選手(元・埼玉西武ライオンズ)がデビュー戦で敗北した。2021年2月28日のキックボクシングイベント「RISE ELDORADO 2021」に出場し、3分3ラウンド制の試合に臨んだが、相手の猛攻を受けて1ラウンド目でTKO負けとなった。
2013年に投手として埼玉西武に入団し、2020年に引退。格闘家としての初戦は芳しくなかったが、今後に期待だ。実は元プロ野球選手のなかで他のスポーツで活躍している人はいる。
近年はクリケットに2選手
同じく格闘家で真っ先にあがるのが、日本のプロレス界の黄金期を支えた故・ジャイアント馬場氏だろう。実はプロレスラーになる以前、1955年から60年まで読売ジャイアンツに投手として在籍していた。57年には公式戦で3試合に登板し、防御率1.29の成績を残していた。
「ジャンボ尾崎」として知られ、通算12度の賞金王に輝いているプロゴルファーの尾崎将司選手も、西鉄ライオンズ(現・西武)で65~67年に投手や外野手としてプレーしていた。プロゴルファーには70年に転向し、2019年にも国内男子ツアーに出場している。
近年ではクリケットに活躍の場を移すケースがある。例えば広島東洋カープなどで活躍した木村昇吾選手。17年オフに当時所属していた西武から戦力外通告を受けた後、クリケット選手に転じた。18年に横浜DeNAベイスターズで戦力外となった山本武白志選手も、クリケットに挑戦している。
木村選手は18年に、山本選手は20年にそれぞれ日本クリケット協会が主催する「男子日本代表強化選手団」のメンバーに選出されている。
MLBとNFLを掛け持ち
米国では、大リーグ(MLB)とプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)の両方でプレーする選手が。ディオン・サンダース氏は1989年から2005年にかけてMLBのニューヨーク・ヤンキースやNFLのアトランタ・ファルコンズなどに在籍。野球選手・アメフト選手として10年以上兼業でプレーしていた。