イチゴの季節がやってきた。果物のある生活を提唱する一般社団法人「FRUIT LOVERS LIFE」は2021年2月22日、公式ユーチューブにてオンラインで「苺サミット 2021」を開催した。
サミットでは、同団体が選んだブランドイチゴの生産者からのメッセージ動画や、タカノフルーツパーラーのー森山登美男氏のカッティング実技とアレンジなどが配信された。
桃みたい、かんだ瞬間に甘み広がる、個性豊かなイチゴ
記者もサミットに参加してみた。まず、「豊洲市場ドットコム」から「苺の食べ比べキット」が届く。キットには「ブランド苺の食べ比べセット」として4種のブランドイチゴが2粒ずつ入っており、オンライン配信を視聴しながら自宅で食べ比べられる。
ほかにも「カット体験用苺 1パック」や、「かんてんクック 顆粒4g(2g×2袋)」、「牛乳寒天の素 50g(伊那食品工業)」、「ブラータチーズ約 50g(カリフォルニアミルク協会)」、「ストロベリーチョコレート 50g(新宿高野)」、「カッティングボード・フルーツナイフ」もセットに含まれている。
まず、福島県「ふくはる香」を試食した。ほのかに桃のような、甘くさわやかな香りがするイチゴだ。配信に出演した福島県農作物流通課の菅野寿一さんは、ふくはる香について「福島県のイチゴの中でも非常に希少な品種」と説明した。さっぱりした甘味が魅力で、とてもジューシーだった。
続いて、茨城県の「いばらキッス」。糖度が高く、酸味とのバランスがよくて濃厚な点が特徴だ。ほかのイチゴに比べてやや小ぶりだったが、かんだ瞬間に甘みがじゅわっと広がる。イチゴの味が濃いのも印象的だった。
一工夫で見た目が華やかに仕上がるイチゴの切り方
3種目に食べたのは大分県産の「ベリーツ」。スイーツみたいなストロベリーという意味が込められている。その名の通り、見た目も鮮やかな赤色で、芳醇な香りがして甘みが強かった。
最後に熊本県の「ゆうべに」を食べた。2015年に生まれたイチゴだ。大玉で、甘みと酸味の絶妙なバランスが味わえる。さっぱりジューシーで、いくらでも食べられそうだった。
試食した4種のイチゴには、それぞれ栽培からこだわりが詰まっている。同じイチゴでも、ブランドによって香り、味、食感が全く異なっており驚いた。まさに、生産に携わる人々の努力の結晶だ。
サミット後半では、タカノフルーツパーラー森山登美男氏が自宅で手軽にできるイチゴのカッティング法を披露。横に細かく包丁を入れる「まん丸切り」や、縦にスライスする「小判型切り」、45度に刃を入れる「ハート切り」など、一工夫で見た目が華やかに仕上がる切り方を紹介した。
さらに、「イチゴの寒天寄せ」と「イチゴとブラータチーズのオードブル」の簡単レシピも。そのまま食べてももちろんおいしいイチゴだが、アレンジすれば別の楽しみ方もできる。
同サミットの様子はFRUIT LOVERS LIFE公式ユーチューブにてアーカイブ配信されており、レシピの詳細もここで確認できる。