2月22日は、「猫の日」だ。「エンジンルームに猫が入り込んだ」というロードサービス要請件数が、2021年1月1日~31日の間に全国で22件に上ったと、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が公表した。
22件のうち、「エンジン始動後に気づいて救援要請されたと明確にわかるもの」は8件あった。ネコの命を守るためには、乗車前にボンネットなどエンジンルーム付近を叩く、いわゆる「猫バンバン」が有効。ただJAFの発表資料によると「万能ではない」。
開けて目が合った後「やっと逃げた」
「叩いて出てくるかは個猫差があります。叩いたあとネコの声や気配を感じたらボンネットを開け、中まで確認してください」
JAFの説明はこうだ。「ボンネットを叩けば安心」というわけではない。
ツイッターにはきょう2月22日、実際に車のエンジンルームにネコが入り、「バンバンしたけど出なかった」という体験談を投じている人が複数いる。中には、ボンネットを開けてネコと少し目が合った後にやっと逃げていったため、「基本ボンネット1度あけてから乗るようにしています」というユーザーも。
乗り物のプロたちも、「ボンネットを開けて、中を見る」ことを勧めている。ジェイアールバス関東の公式ツイッターは、バスの運行前に必ずエンジンルームを開けて点検をしていると投稿。「中にネコが入っていたことは今のところありません」という。車検や自動車整備の専門チェーン・コバック(愛知県豊田市)の公式ツイッターも、「ボンネットを叩いて猫バンバンしたり、開けて目視で確認したりして、猫ちゃんの安全と車を守りましょう!」と呼びかけている。
「暖かい」以外にも理由が
ネコがエンジンルームに入り込む理由は「暖かいから」だけではない。JAFは発表資料で、「駐車しているクルマのエンジンルームは風雨が入りにくく暗く狭い空間で、警戒心の強い猫にとっては安心できるよう」だとしている。冬場に限らず注意が必要だ。気温が上がってきても、「猫バンバン」と「目視によるエンジンルーム内の確認」は続けたい。