音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」。急速に利用者が広がっている一方、既に「疲れた」との意見も出ている。
それでもツイッターには「クラブハウス始めました」との書き込みは止まらない。ところで、どんな目的に使っているの?
ツイッター、インスタとの違いは
クラブハウスは招待制のSNSで、登録するとアプリ内の「ルーム」に入って他人の話を聞ける。また、「挙手」ボタンを押して許可されれば会話に参加もできる。現在は基本ソフト「iOS」しか対応していない。
マーケティング事業を行うネオマーケティング(東京都渋谷区)は、21年2月8日~10日に「音声SNS『Clubhouse』と他SNSとの比較調査」を実施した。全国の15歳以上の男女710人が対象で、クラブハウスを利用する目的などが明らかになった。
まず、クラブハウスの認知度。37.2%が「知っている」と答えている。うち、8.1%がすでに登録済みだった。
利用目的には「人と交流するため」との回答が最多だった。一方、ツイッターとインスタグラムは情報収集が最も多かった。
「記録が残らない」が魅力
クラブハウスを利用していて感じるメリットは、なんだろうか。「ラジオ感覚で聴ける」、「ラジオ感覚で聴くだけでも大丈夫なので、ながら利用ができるのが便利」などの意見。ほかには、
「単なる遊び半分の SNS と違って しっかりとした意見を持っている人と交流ができるから」 「クローズドで運営できて質がさがらない」
とのコメントもあった。
一方デメリットには、「Android非対応」、「サーバーが落ちやすい」など、アプリの不完全性を指摘する意見が目立った。
J-CASTトレンドは、クラブハウスを利用する20代の女性に取材した。魅力を聞くと、
「音声でつながる新鮮さと、記録が残らない点が良いと思います」
と答えた。ツイッターなどは記録が積みあがっていくのに対し、クラブハウスは、その時しか聞けない話や人との出会いに面白みを感じているそうだ。