バーチャル展示即売会「クロスマーケット2(クロスマーケットセカンド)」が、2021年2月20日~28日に開催される。会場は、VR(仮想現実)向けSNSアプリ「VRChat」内のバーチャル空間だ。分身となるキャラクター「アバター」を通じて参加する。
イベントには146のサークルが出展し、バーチャル空間内で利用できる様々な3Dアイテムが販売される。VRヘッドセット「Oculus Quest」や「Oculus Quest 2」などのデバイス、または基本ソフト「ウィンドウズ」を入れたパソコン(PC)があれば参加可能だ。
会場入りしてすぐ「圧倒される」空間が
「クロスマーケット2」の会場は大きく分けて「エントランス」と、クリエイターの出展ブースが並べられている「一般出展会場」の2つで、相互に移動できる。
エントランスは、「VRChat」にログインした来場者が最初に訪れる場所。いくつも並び立つ超高層ビルの壁面に掲載された巨大広告をサーチライトが照らす、迫力ある見た目だ。距離や物理法則の制約がない、バーチャル空間ならではの特徴を生かしている。イベントに先駆けて実施された内覧会の参加者(「Oculus Quest」使用)によると、「見上げないといけないくらい大きな建物や広告に圧倒される」という。
協賛企業の一つ、日産自動車のロボットカー「エポロ」もエントランスに展示されており、列を作って走る様子が見られる。先頭のロボットを持ち上げ、抱いて移動すると他のエポロたちがついてくるため、前出の参加者は「カルガモ親子のお母さんになった気分が味わえる」と話した。
エントランスメインタワーに入って上のフロアに行くと、ゾウやウサギなど動物のオブジェクトが並んでいる。動物を選択すると、クリエイターの出展ブースである「一般出展会場」への入口が開く。移動が簡単な点も魅力だ。
「動作」や「音」の没入感がすごい
イベントの醍醐味の一つが参加者同士の交流だ。内覧会でも、メディアや企業広報が様々なアバターで集まり、会話を楽しんだ。
アバターは参加者の「現実における動作」を反映するため、動きで何をしているのかがわかるという。また、音がアバターのいる位置から聞こえてくるので、例えば「後ろから声がしたので振り返ると、誰かいた」など、かなり没入感があるそうだ。