スムーズに飛ぶ機体
ドローンを含む「無人航空機」の飛行は、航空法により制限されており、どこでもむやみに飛ばせるわけではない。ただし国土交通省航空局のガイドラインによると、航空法における無人飛行機の定義は、機体とバッテリーの重量が200グラム以上のものを差す。「DJI Mini 2」は199グラムのため「模型航空機」に分類され、空港周辺や一定の高度以上の飛行について国交大臣の許可等を必要とする規定のみが適用される。
テスト飛行にあたり、慎重を期して国交省が定める人口密集地を避けた海辺の場所を選んだ。
周囲に人がいないことを確認し、機体を地面に置いてその後ろ側に立つ。送信機につないだスマホのアプリを起動し、「Go Fly」ボタンをタップ。必要な設定を完了すると、「自動離陸アイコン」が表示されると動画では説明されていたが、この日はそれが出なかったため手動操作を試した。
送信機についている2つのレバーを同時に斜め内側下へ押すと、4つのプロペラが動き出した。次に左のレバーを上方向に動かし、機体を浮かせた。少しの操作での動きが予想したよりも早かったので、レバーから手を離して上昇しすぎない程度に機体をホバリング状態に保つ。右側のレバーは機体の進行方向を決めるので、上に押して最初に前進を試した。勢いよく飛んでいく。左側のレバーで機体自体の向きを調整しながらあちこち動かし、上昇や下降を試した。いったん飛行を始めると、操作そのものはスムーズにできたと感じた。
慣れが必要だと思ったのは、機体を動かしながらの撮影だ。この日は外の気温が低く、寒さのため長時間とどまれなかったので、撮影を存分にこなす余裕がなくごく簡単な静止画を撮るだけに終わったのは残念だった。予備のバッテリーがあるので、気候がよい時期なら動画撮影ほか、いろいろな機能を試せるだろう。
最初はおっかなびっくりの飛行だったが、小さな機体に様々な機能を備えていていろいろ試したくなる。多くの魅力を含んだ「ドローン」だ。