行政、専門家などが連携していくことの重要性
第2部では、WWFジャパン野生生物グループの浅川陽子氏や環境省⾃然環境局野生生物課⿃獣保護管理企画官の立田理一郎氏が生物多様性と感染症について話した。
浅川氏は、国内法で輸入が禁止されている希少な動物の密輸が起きている、と問題提起。「こういった輸入が、新型コロナウイルス感染症のような新興感染症の発生に関与している可能性もある」と指摘した。
立田氏は、「生物多様性行政と感染症」と題し、生物多様性の4つの危機に合わせて事例を紹介した。
今回のシンポジウムでは、ワンヘルスを実現する上で生態系の健康を損なわせる可能性のある人間社会の在り方を見なおし、行政、専門家などが連携していくことの重要性が確認された。