受験シーズン真っ只中の朝、首都圏の鉄道で遅延が相次いだ。小田急線では、2月16日7時37分に東京・代々木上原駅で発生した線路故障により、新宿駅~成城学園前駅間で運転を見合わせた。
JR山手線でも同日朝、東京の田端駅〜駒込駅間で人身事故が発生し、内・外回りで運転見合わせとなった。この日、朝から試験会場に向かう受験生にとっては、ハラハラするトラブルとなった。
「朝から走りっぱなし」「間に合わん」
首都圏では16日、早稲田大学基幹理工学部や慶応義塾大学法学部、明治大学商学部などで入学試験が予定されている。ツイッターには、「小田急線またかよ止まるなよ 本命の大学の受験なのに朝から走りっぱなし」「山手線だけじゃなく小田急線も遅延ってまじ 試験会場間に合わんぞ」といった嘆きの声が上がった。
NHKの報道によると、山手線は7時16分に、小田急線では11時18分ごろに、それぞれ運転を再開したという。小田急線は約4時間もの見合わせとなった。
ただ、各大学の対応は素早かった。慶応大は同日9時、「交通機関の遅延のため」を理由に、第1時限の試験開始時間を11時30分に変更したと公式サイトで発表。試験の実施要項によると、本来は10時開始だ。
早稲田大や明治大も試験開始時間を1時間繰り下げたと発表。そのほか、中央大学では「小田急線の遅延により試験開始時間に間に合わない受験者」に限って試験開始時間を100分繰り下げ、法政大学では「交通機関の遅れにより遅刻した方については、可能な限り試験開始時刻を繰り下げて」対応するとそれぞれ公式サイトで発表している。