腸内環境が悪くて便秘気味...だけど、どんな食材が腸に良いかを考えて献立を作るのは難しい。でも、ご心配なく。コンビニエンスストアで買える食材で、手軽に「腸活」できるのだ。
うんち記録アプリを運営するウンログ(東京都渋谷区)・ 長瀬みなみさん曰く、便秘は食事や睡眠、運動など複合的な原因によって生じるが、特に食事を改善が便秘の解消に繋がりやすくなるそうだ。長瀬さんに、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの大手コンビニ3社で購入できる、「腸にいい、イチオシ商品」を教えてもらった。
食物繊維たっぷりの甘栗、サラダ、スーパー大麦
まずセブン-イレブンで買えるおすすめ商品は、「栗本来のほくほく食感有機むき甘栗」だという。一袋で3.2グラムの食物繊維がとれる「最高のおやつ」。長瀬さんは、「栗本来の甘さだけでも十分に満足できるのでダイエット中の人にも」と話す。常にカバンに忍ばせておくとよいそうだ。「食物繊維」は成人の場合だと女性は18グラム/日、男性は20グラム/日が目標摂取量だという。
続いてファミリーマート。長瀬さんが「困ったらこれをチョイスして」と強く推すのが「アマニ粒入り17品目が摂れるサラダ」だ。これだけで10.2グラムの食物繊維を摂取できるうえ、野菜をはじめ、ひじきなどの海藻類も入っている。腸のぜん動運動を促して、うんちが腸内を移動する時間を短縮させる「不溶性食物繊維」と、腸内細菌のエサになって増殖をうながす「水溶性食物繊維」のバランスが最高だという。
ファミリーマートには、「バーリーマックス」というスーパー大麦を使用した商品が多い。「おにぎり・サラダなど色々なものに入っています。パッケージに目印もあります」と長瀬さん。「ガッツリ食べて、ガッツリ食物繊維量増やしたい」人に最適だ。
ローソンは「果実とナッツのヨーグルト<ドライフルーツ&アーモンド>」。「ヨーグルトそのものには食物繊維が含まれないが、その点をドライフルーツとナッツを加えることで補っているのが素晴らしい」と長瀬さんは高く評価。1つで3.9グラムの食物繊維を摂取できる。その他、ヨーグルトドリンクも望ましい。「乳酸菌やビフィズス菌を含む『プロバイオティクス食品(編注:人体に良い影響を与える微生物を含む製品)』として優秀なので、ちょっとしたおやつによい」。
ずっと食べ続けるのは避けて
そもそも「便秘」とは、体の中の不要な「老廃物」を排出できずに溜め込んでしまっている状態だ。長瀬さんは「腸内環境が悪化している証拠でもあるため、全身の不調につながる可能性もある」と説明する。
腸内環境が良好であるためには、「腸内細菌に多様性があること」がポイントの1つだ。先に紹介した商品に限らず、 (1)良い菌をとること(プロバイオティクス)、(2)菌のエサをとること(プレバイオティクス)を心がけ、「少しずつでいいので色々なものを食べること」が大切。これらの点を踏まえ、長瀬さんは以下のように話している。
「コンビニ食はもちろん良い面もたくさんありますが、食材は限定されがちです。『食品添加物』の観点からも、ずっと食べ続けるのは避けて欲しい。例えば乳化剤、スクラロースなどがありますが、『腸内環境を乱す可能性がある』研究結果が出ているものもあります。コンビニ食は忙しい時や、どうしても準備ができない時の最終手段として活用するのが良いです」