運転中くも膜下出血や心筋梗塞になったら 重大事故を防ぐためにできること

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   運転している最中、急に体調が悪くなったらどうすればいいだろう――。

   運転中の急病による事故が頻発している。2021年1月4日、東京都渋谷区で73歳男性が運転するタクシーが赤信号の交差点に進入し、6人が死傷する事故が起きた。1月27日付の「毎日新聞」(電子版)によると、男性はくも膜下出血を起こしたとみられている。1月25日にも、福岡県で車5台と自転車が絡む多重事故が発生した。テレビ西日本は、最初に追突事故を起こした47歳の男性も、くも膜下出血を起こしていたと報じた。

  • 運転中、急病になったらどうすれば(画像はイメージ)
    運転中、急病になったらどうすれば(画像はイメージ)
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無意識にハンドルを操作して左右に蛇行

   国土交通省の発表資料によると、健康状態に起因する事故報告件数は、2013年が135件だったのに対し、19年は327件と約2.4倍増となっている。7年間で健康起因の事故を起こした運転者はあわせて、1891人。大多数が運転を中断するなどしており、衝突や接触事故にはつながっていない一方で、死者も327人いる。

   原因の内訳はどうか。1891人のうち、心筋梗塞や心不全等の心臓疾患、くも膜下出血などの脳疾患、大動脈瘤及び解離が全体の31%を占めている。

   一般社団法人日本自動車連盟(JAF)によると、発作や急病事故の特徴として、車両単独での事故になる傾向があるほか、車両同士の事故になった際には正面衝突事故になることが多いという。これはハンドルやブレーキ操作ができず、衝突を回避できない、または無意識にハンドルを操作してしまい、左右に蛇行するといった理由が考えられる。

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