Clubhouse「アンドロイドは後回し」のなぜ 端末利用者はiOSより多いのに

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   話題の音声SNS「Clubhouse」は、現時点ではiPhoneで採用されている基本ソフト(OS)「iOS」専用のアプリだ。米グーグルのOS「Android(アンドロイド)」向けには、配信されていない。

   Clubhouse運営の公式ブログ(2021年1月24日付)では、アンドロイド版アプリの開発を間もなく開始するとしている。ただ、はっきりした時期は不明だ。アンドロイドのスマートフォン(スマホ)ユーザーは待たされる状況が続く。今回のように、アンドロイド用のアプリ開発はたびたび後回しにされることが過去にもあった。

  • アンドロイドとiOSで使えるアプリに違いが(画像は本文とは無関係です)
    アンドロイドとiOSで使えるアプリに違いが(画像は本文とは無関係です)
  • アンドロイドとiOSで使えるアプリに違いが(画像は本文とは無関係です)

ツイッター「フリート」機能も出遅れ

   Clubhouseのような音声SNSの1つに、「Dabel」というアプリが存在する。「ラウンジ」と呼ばれる部屋で他人と会話できるものだ。これもiOS専用で、アンドロイドでは利用できない。

   アプリ版のツイッターは、24時間で投稿が消える「フリート」機能を2020年11月11日に実装した。同日付の「ハフポスト」は、iPhoneユーザーを中心にフリート機能が試用されていた一方で、アンドロイド版のフリートについては「まだ機能が追加されていない様子」とし、フリートができないアンドロイドユーザーが続出していた様子を報じている。2月4日現在、アンドロイドスマホのアプリでも使えるようになったが、実装はiOSの後になった。

   「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」(テレビ朝日系)で出題されるクイズをアプリ化した「漢字ケシマス」は、20年9月にリリースされた。現時点でiOS版しか配信されていない。

   アプリ開発は、iOSが優先されるのか。米ニューヨークや英ロンドンに拠点を置くアプリ開発会社「Fueled」の公式サイトは、18年10月17日付のサイト内ブログの中で解説している。

   利用者数自体は、アンドロイドの方が多い。一方で、iOSユーザーはアプリに対してお金を費やす傾向がアンドロイドユーザーよりも大きく、より収益性が高いとブログでは指摘。また、アンドロイドはiOSと比べて端末の種類が多く、それぞれのスマホでどのようにアプリが動作するか確認することが難しいと説明している。

   ただ探してみると、iOSでは利用できないものはある。例えばコナミアミューズメントが提供しているゲームアプリ「コナステ」はiOS向けアプリが存在せず、パソコンやアンドロイドにしか対応していない。

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