名画解説本の「真打」が出た 『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』

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   名画の見方や隠された秘密を教える本の出版が続いている。その中でも「真打」とでもいうべき一冊が2021年1月27日に出た。『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』(世界文化社)だ。

  • 『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』
    『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』
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授業と同じ形式と内容

   著者の佐藤直樹さんは東京藝術大学准教授。本書は、実際に佐藤さんが授業で教えている「西洋美術史概説」を1冊の本にまとめたもの。ディープなのに分かりやすい、というのが売りになっている。

第1回 序章 古典古代と中世の西洋美術
第2回 ジョット ルネサンスの最初の光
第3回 初期ネーデルラント絵画1. ロベルト・カンピンの再発見

など、全15回の講義形式で構成されている。

   「名作《オフィーリア》の作者ミレイが描く少女像に隠された秘密とは?」「レオナルド『ドーリアの板絵』に隠された『髑髏』は何を意味する?」「カラヴァッジョ《聖マタイのお召し》で、マタイはどの人物か?」など、西洋美術に隠された謎を、わかりやすく図で解説。作品のメッセージを探っていく。

   読み終わるころには、西洋美術の鑑賞眼が鍛えられること間違いなし。新型コロナウイルス感染拡大のため、美術展の開催延期や中止が続いているが、「おうち時間」を活用して、展覧会の再開に備えるには最適だ。

   価格は1600円+税。

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