2021年の節分の日は2月2日。近年はこの日に向けて、「恵方」を向いて食べると縁起が良いとされる恵方巻が、スーパーやコンビニエンスストアで販売されている。
その年の恵方がどの向きかを確認するために、スマートフォン(スマホ)の「コンパス」アプリを活用する人もいるようだ。普段あまり使わないアプリのようで、混乱するケースも。
南南東を出したいのに
新型コロナウイルスの影響で、各地の寺社の豆まきイベントが中止や縮小となっている。一方、 ツイッターにはさまざまな恵方巻のレシピが投稿されているほか、ローソンでは人気コミック「鬼滅の刃」とコラボした恵方巻も販売されている。
恵方は、その年の十干によって決まる。十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」から成り、十二支と合わせて年や方位を表すのに使う。
2021年は辛丑(かのとのうし)年で、「丙(ひのえ)」の方角である165度・「南南東やや南」が恵方とされる。新聞や広告などでは今年、大まかに「南南東」と説明しており、必ずしも厳密でなくてよいようだ。
恵方を向くにあたり、スマホにあるコンパス機能で方位を調べられる。ツイッターには「年に一度コンパスのアプリを起動する日」との書き込みも。
iPhoneには、コンパスアプリが入っている。ところが、東や南といった漢字表記の方角を参考に恵方を探そうとすると南から南東、そして東と移り変わり、「南南東」が見つからない。ツイッターでは、「iPhoneのコンパスじゃ南か南東しか出てこない」「スマホのコンパス使ってやってみたけど南東しか出ない」と困惑する声もみられる。
iPhoneの場合、1〜360度の方位も表示してくれる。正確な恵方の方向を知りたい場合には165度を探せば解決する。